葬儀は多くの方が初めて経験することです。予備知識もないまま病院で紹介された葬儀社に依頼をしたり、インターネットで費用が安そうだから選ばれるケースがほとんどです。
たまたま良い葬儀社にあたればいいのですが、中には高い葬儀費用を請求されたり、対応に不満が残るなど、葬儀に関するトラブルも多く発生しております。
大切な家族を失っている時は冷静な判断ができないため、葬儀社の勧められるままに内容を決めてしまい、葬儀後に後悔してしまった、といった事例は多くあります。できるだけ早い段階から、いざという時の備えをしておくことはとても大切なことなのです。
ここで、良い葬儀社の選び方について、アドバイスをさせていただきます。
多くの人は病院で亡くなりますが、病院から紹介される葬儀社が良い葬儀社とはかぎりません。ご自分で見つけた良い葬儀社があれば、病院から紹介された葬儀社を断っても失礼にはあたりませんので、はっきりとした意思を示すことが大切です。
良さそうな葬儀社があれば、まずは事前に相談して内容を伝え、見積もりを依頼しましょう。その際、心よく事前相談にのってくれる葬儀社を選ぶことはいうまでもありません。いい加減な対応をされた場合、その葬儀社は避けたほうが良いでしょう。
葬儀の一番心配ごとや不安な点の一つが葬儀費用です。
ほとんどの方にとって葬儀は馴染みがないだけに、必要なものが何か、費用がどれぐらいかかるのかわかりにくいものです。葬儀業社によっても料金がまちまちなので、十分な説明もなく必要ないものをオプションでつけられたり、高額のセットを勧められるなど、葬儀費用に関するトラブルが多く発生しております。
もしお選びの業社で費用を曖昧にされそうになっても、きちんと事前に説明を求めることがドラブルを防ぐ上で重要なことです。
それでも万が一不誠実な対応をされた場合は、その業社は避けておいたほうが無難でしょう。その際ははっきりと断る意思を示し、病院からの搬送代など、もうすでに発生した費用分だけを支払い、そこから先を他の葬儀社に依頼すれば問題ありません。
たとえ葬儀までの日数が短く、急を用する葬儀の依頼でも、インターネット掲載されている情報だけで葬儀社を決めるのは早計です。
あとで後悔しないために、実際に電話をかけたうえで対面の相談を希望し、葬儀内容や費用の内訳についてきちんと相談することをおすすめいたします。
最近、広告やインターネット等で「お葬式の総額○○万円」というパックプランや「追加料金一切不要」といった表記がよく見受けられます。
一見、安くて明瞭な印象を受けますが、このような内容のプランには、一部の業社で以下のようなドラブルが発生しております。
消費者庁は、葬儀社による葬儀費用の表示に関する調査の結果、複数の葬儀事業者が、景品表示法第4条第1項第2号(有利誤認)の規 定違反につながるおそれがある表示を行っていた事実が認められました。このため、これらの葬儀事業者に対し、消費者庁として注意を行いました。
よい葬儀社を見分ける方法に、決定的な法則はありません。しかし丁寧に対応してくれること、分かりやすい説明をしてくれること(専門用語ばかり使わない)、希望にあった提案をしてくれること、これらは良い葬儀社を選ぶ一つの基準となります。また、同じ葬儀社であっても担当者によっても変りますので、担当者の人柄によって選ぶことも方法です。
良い葬儀社(担当者)は以下の点を参考されると良いでしょう。
葬儀費用はご家族ごとに大きく異なり、選択肢も様々です。
葬儀費用をできるだけ抑えたい、これはどのご家族でも同じ気持ちだと思います。それで、インターネットや広告などで低価格の「定額パックプラン」を行なっている葬儀社に依頼されるケースが多いのですが、実際に、希望の葬儀をおこなおうとすると、パックの金額と実際の費用との差が大きくなってしまい、トラブルにつながるケースが多く発生しております。
そしてもう一つは、葬儀費用に高すぎる見積もりを出す業社です。
それほど大きな規模や注文内容でもないのに、平均的な葬儀費用を大きく超えるような見積もりを出す業社は注意が必要です。(※下記の葬儀費用全国平均額をご参照ください)
地域や式場によって葬儀費用は大きく変動いたしますが、これは高すぎる、と感じた場合は他の葬儀社にも一度ご相談され、見積もりを希望してみることをおすすめいたします。
一般財団法人 日本消費者協会では消費者の葬儀意識と葬儀実態について、3年ごとに全国で『葬儀についてのアンケート調査』を実施し結果公表しています。
この調査では、実際に葬儀でかかった費用についてもデータ収集し、平均金額や最高金額・最低金額などを報告しています。
葬儀費用の全国平均額 | 195.7万円 |
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一般財団法人 日本消費者協会が平成29年に発表した「第11回 葬儀についてのアンケート調査」より
【上記費用の内訳】
日本のキリスト教信者はわずか1パーセント。それにともないキリスト教葬儀も仏式に比べると施行件数の割合はかなり少なくなります。
キリスト教葬儀は各教派や教会によって進め方、飾り方が大きくことなります。キリスト教の葬儀に不慣れな業社に依頼すると、教派ごとのそれらの違いを熟知しておらず、教会への信頼を落としかねません。
キリスト教の葬儀を行なう場合は、必ずキリスト教葬儀を熟知している専門の葬儀社をお選びになることをおすすめいたします。
当社は、キリスト教専門の葬儀社として65年以上にわたって各教会へ奉仕してまいりました。長年の経験によるノウハウの蓄積があり、各教派の葬儀に精通しておりますので、キリスト教葬儀に関することは当社までお気軽にご相談ください。